最近の作品紹介

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(a) 「コンチェルト M−2000」  − マリンバとオーケストラのための −
  "CONCERTO M-2000" -for Marimba and orchestra-(2000) Op. 117
   演奏時間:ca. 18'30"

◆ 「コンチェルト M-2000」 は21世紀へのプレリュードとして、2000年9月25日サントリーホールで初演された。 

 演奏: マリンバ独奏:高橋美智子

 指揮:小松一彦、 東京交響楽団

 

 

 

 

 

  ※プログラムの表紙/譜面の一部添付/音源45"添付

   

 


 石井にはマリンバを中心とする作品が少なくないが、 「アフロ−コンチェルト」では本来マリンバ のもつ呪術的な面がオーケストラとともに特異な音響リズム空間をつくり、「飛天生動U」、「飛天 生動V」では、敦煌石窟に飛翔する「飛天」を描くように、その繊細な質感を表出している。「コン チェルト M-2000」は、これらと異なり、 ペンタトニック(5音階)的な4つの音と全音音階的な音程 の複合による "テトラトリトーン音列" により、 この音列による響きが、無調的な響き、あるいは中国 の古謡と交錯して独特な音響空間をつくっている。 いわば、 この新しい音列を核とすることで、呪術的 あるいは繊細なマリンバの響きからさらに "新たな響きの世界"が表出された協奏曲である。なお、タ
イトルの M は作曲者によれば、 ラッキー7につながる7つのMによる、 すなわち;
Marimba−Michiko−Message for the Millenium−Magische Musik−Maki.
  


(b) 「絲竹合一」 − 十三絃箏と尺八のための −
  "Shichiku Goitsu" -for 13 strings Koto and Shakuhachi- 
(2000) Op.118  演奏時間:ca. 15'

 

 ※石垣清美、石垣征山のCDの写真。音源添付

◆石垣清美(箏−琴)、石垣征山(尺八)リサイタルで2000年12月2000年日に初演。 

 

 尺八、 楽箏は古くに大陸から日本へ伝えられ伝承されてきた楽器であるが、「普化宗」の尺八と、 賢順→玄如→八橋検校と展開した俗箏の音楽をみれば明らかなように、同じ「伝統楽器」とは言え、そ の伝承は永い間互いに平行線を辿ってきた。

 両者が合奏―「三曲合奏」―するようになったのは、よう やく江戸時代になってからのことであろう。この歴史的な流れのためか、私には、尺八は中世的、俗箏 は近世的な資質をもった音媒体と感じられ、これが「絲竹合一」の創作の根幹をなしている。

 すなわち、 両者の異なる資質、精神を踏まえながら、現代的な作曲手法で両者の合一を図るという創造姿勢である。 箏の独奏で始まる「絲竹合一」は、やがて尺八が箏に接近してゆく。

 両者は互いに異なる音楽時間をさ 迷よった後、次第に合一へ向かうが、これを成就するためには演奏における厳しい精神集中が不可欠と なる。絲と竹の高い次元でのせめぎ合いあらばこそ、この作品が命あるものとなり、合一が叶う。 (石井眞木)

  


(c) 「フォーティーン・パーカッション」  − 2人の打楽器奏者のために −
   "FOURTEEN PERCUSSIONS" -for two players-(2000) Op. 119
  演奏時間:ca. 14' 

 

 

◆「吉原すみれパーカッション・リサイタル2001」で夫君の山口恭範と共に初演。[2001年1月19日/東京オペラシティコンサートホール]

 

NHK-FMで放送済み

   2001/4/1(日) 18:00-18:50 「現代の音楽」

   「フォーティーン・パーカッション」

 1/19の「吉原すみれパーカッションリサイタル2001」から

   

 この作品では、2人の打楽器奏者が7個づつの打楽器を演奏する。7つの打楽器の選択は奏者の任 意であるが一定の規定がある。すなわち奏者は、余韻の短い2個づつの金属、木質、膜質打楽器、そし て1個の余韻の長い打楽器を選択しなければならない。第T奏者は高音域、中音域、第U奏者は中音域、 低音域の打楽器を選ぶ。15年前の拙作、打楽器独奏のための「サーティーン・ドラムス」(1985/Op. 66)と「フォーティーン・パーカッションズ」は題名に類似性があるが、前者は〈13〉、後者は〈7
×2=14〉の数が作品構造の核となっている。このようにコンセプトは似ているが、両者の際立った 相違はその音色にある。「サーティーン・ドラムス」がリズムの変容を13個の膜質打楽器のみで行い、 音色的にはモノクロームであったのに対して、「フォーティーン・パーカッションズ」は既述したよう に、高音から低音までの14個の異なる打楽器の音色の変化があり、それがリズムの変容と構造的に等 価値をもつ。「フォーティーン・パーカッションズ」では、14個の異なる打楽器をただ打つ、叩く奏 法により変化する音色で、単純から複雑なリズムへ―打楽器の根源的な奏法から現代的な錯綜した奏法 へ―移行していく。


特別ダウンロード   「フォーティーン・パーカッション」 

− 2人の打楽器奏者のために − 

"FOURTEEN PERCUSSIONS" -for two players- (2000)  Op. 119/演奏時間:ca. 14'


 ※譜面と音源のダウンロード:ダウンロード が不鮮明などによる譜面希望者には特別販売

 

 

 

 

 


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